クマについて学ぶ - クマの性質

目次

クマの性質

ツキノワグマの分布

省略

生息場所

クマの1年

食性

一般的な性質

研究によると、一般的にはツキノワグマもヒグマもおとなしく、元来臆病な動物で、人がいることを感知するとクマの方から遠ざかる傾向があり、普段も敵に襲われないように茂みなどに隠れている。

クマから見ると人も自分たちと同じく大型哺乳類で、警戒すべき脅威だと認識している。

その一方でクマは学習能力が非常に高く、人がクマに近寄って映像に収めるなどのためにクマにつきまとうことで人馴れしてしまい人は別にクマにとっては脅威ではないと学習してしまう。そのような学習をした個体は人里や町中に平然と現れ、ゴミや農作物を食べたりするようになってしまうだけでなく、人家を壊して食餌になるものを漁ったり、人と遭遇して人的被害を発生してしまう原因にもなっている。

また人がクマに餌を安易にやってしまうことでクマが人に近寄ったり人の住む辺りに行けば食餌が得られると学習してしまい、人里や町中への出没、人家の物的被害、農産物被害、そして人と遭遇して人的被害を発生させている。

また最悪のケースになるが、死んだ人間の肉を食って人肉の味を学習してしまい、それ以後人を食餌として狩る行動をとる個体も非常に稀ではあるが発生している。

よってクマが人馴れしてしまうような人間側の行為は厳に慎まなければ、最悪クマだけでなく人間を殺すことになる。クマが人に脅威を感じなくなり人を恐れない行動変容を起こしてしまう行為は、何人たりとも絶対にしてはならない。

そのようなクマによる望ましくない学習を防ぐため、野生生物に対する餌付け、近距離接近、つきまといを罰するように改正された自然公園法が 2022 年 4 月 1 日から施行されている。違反すると罰則もある。

そのような人にとってもクマにとっても有害な学習をさせなければ、クマは本来の奥山でのどんぐりややまぶどうなどの植物、昆虫などを食べて、人とほとんど接点を持たずに人とクマが共存できるようになることが期待できる。

クマの理解に関する注意点

一般的なクマの性質を述べてきたが、人間が1人1人違うようにクマも1頭1頭異なる性格、行動パターンを持っている。またクマにはかなり高度な知能があることが知られている。したがってこのページで述べた事柄が当てはまらない個体が存在することを忘れてはならない。あるいは当てはまらない個体に遭遇する頻度の方が高いかもしれないので注意を要する。